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鍵交換の費用相場は?種類別の価格や業者の選び方

最終更新日: 2025年07月02日

玄関鍵を防犯性能の高いディンプルキーに交換する場合、錠前とシリンダーを交換し、本体代を含めた場合で39,050円~58,090円(※)が相場です。

玄関ドアのカギ交換は防犯にも大きく影響します。玄関ドアにおすすめの鍵の種類や費用を抑えるコツ、鍵交換業者の選び方をチェックしましょう。

また、過去1年間の成約価格や見積もり価格から算出した費用相場やシミュレーションも用意しました。自宅の条件では鍵交換にいくらかかるのかを簡単に確認できます。

※ミツモアにおける「鍵交換・修理」サービスの見積もり価格より算出。(2024年1月1日~12月31日)

鍵交換の料金をチェック

鍵交換費用のシミュレーション

鍵交換費用の相場

最安値


平均値


最高値


※ミツモアにおける「鍵交換・修理」サービスの見積もり価格から算出。(2024年1月1日~12月31日)

鍵交換費用の相場

鍵交換の費用は取り替える錠前・シリンダーの種類や鍵開けが必要かなどの条件によって変動します。それぞれの作業ごとの費用相場を紹介します。

パターン別鍵交換費用の例

よくある鍵交換のパターン別に、鍵交換費用を表形式でまとめました。

鍵交換のパターン 本体価格込みの費用相場
ディンプルシリンダーのみの交換 13,590円~20,020円
ディンプルシリンダーと錠前の交換 36,590円~51,520円
ディンプルシリンダー交換と鍵の解錠 23,990円~35,020円
暗証番号キーの設置 37,250円~48,000円

※ミツモアにおける「鍵交換・修理」サービスの成約価格より算出。(2024年1月1日~12月31日)

鍵交換費用は、作業内容のパターンによって13,590円~51,520円まで大きな差があることが分かります。

シリンダーのみの交換が最も安価です。一方、錠前全体を交換したり、暗証番号キーを設置したりすると費用は高くなります。

錠前の本体価格

作業内容 費用相場
ギザギザ鍵用錠前の本体価格 10,000円~15,400円
ディンプルキー用錠前の本体価格 13,200円~21,000円
差し込み式カードキーの本体価格 28,500円~34,650円
タッチ式カードキーの本体価格 30,000円~40,000円
リモコンキーの本体価格 30,000円~44,000円
暗証番号式鍵の本体価格 28,000円~44,000円

※ミツモアにおける「鍵の交換・修理」「鍵開け・鍵屋」サービスの見積もり価格より算出(2024年1月1日~12月31日)

シリンダー・錠前の交換の費用相場

作業内容 費用相場
シリンダーの交換(1箇所) 5,500円~9,240円
シリンダーの交換(2箇所) 9,240円~14,700円
錠前の交換取り付け 11,550円~16,170円
シリンダー交換と錠前の新規取付 20,000円~25,000円

※ミツモアにおける「鍵の交換・修理」「鍵開け・鍵屋」サービスの見積もり価格より算出(2024年1月1日~12月31日)

シリンダーの取り付け費用の相場

作業内容 費用相場
ギザギザ鍵用シリンダーの取り付け 4,620円~6,600円
ディンプルキー用シリンダーの取り付け 8,800円~12,100円

※ミツモアにおける「鍵の交換・修理」「鍵開け・鍵屋」サービスの見積もり価格より算出(2024年1月1日~12月31日)

解錠作業の費用相場

作業内容 費用相場
ギザギザ鍵の解錠作業 8,000円~12,100円
ディンプルキーの解錠作業 11,000円~16,500円
電子キー・カードキーの解錠作業 13,650円~18,000円

※ミツモアにおける「鍵の交換・修理」「鍵開け・鍵屋」サービスの見積もり価格より算出(2024年1月1日~12月31日)

鍵交換費用の内訳

鍵交換の費用を細かく分けると、大きく5つに分けられます。それぞれの内訳や費用相場についてチェックしましょう。

① 鍵の本体価格

鍵の本体価格は、選ぶ鍵の種類によって1,000円から50,000円以上まで大きく異なります

防犯性能の高いディンプルキーは15,000円~30,000円、電子錠なら30,000円~50,000円が相場です。

一方、従来型のピンシリンダーなら3,000円~8,000円程度で購入できます。

鍵の本体価格を決定する要素

  • 防犯性能のレベル
  • メーカーやブランド
  • 特殊機能の有無
  • 鍵の複雑さ

高性能な鍵ほど価格は上がりますが、その分防犯性も向上します。予算と必要な防犯レベルのバランスを考えて選ぶことが大切です。

② 作業工賃

鍵の交換作業には、シリンダーや錠前の交換など様々な作業があります。作業ごとに工賃は異なるため、一言で「鍵の交換」と言っても一律でいくらとは言えません。

鍵交換の作業時間は通常30分~60分ですが、鍵の種類や取り付け場所の状態によって変動します。

電子錠などは配線工事や電気工事が必要になるため、工賃が高くなりやすいです。

工賃に影響する要素

  • 鍵の種類と複雑さ
  • ドアの材質や構造
  • 既存の鍵穴の加工が必要かどうか
  • 作業の難易度

作業工賃を安く抑えたいのであれば、相見積もりを取って作業工賃が安く設定されている業者を見つけることが効果的です。ただし工賃が安すぎる場合は手抜き工事や当日に高額な追加請求をされるリスクがあるため、作業料金の総額の比較も忘れずに行いましょう。

③ 出張費

出張費は鍵交換業者の拠点から現場まで行く交通費を指します。実費請求をする業者と一律で出張費を決めている業者があります。出張費の相場は3,000円~8,000円です。遠方からの出張では10,000円を超えることもあるため、できるだけ近くの業者を選ぶことで費用を抑えられます。

出張費の内訳に含まれることが多い項目は以下の通りです。

  • ガソリン代
  • 高速道路料金
  • 駐車場代
  • 移動時間の人件費

見積もり時に出張費が含まれているか確認し、追加料金が発生しないか事前に確認しておきましょう。

④ 深夜・早朝など時間外料金

深夜や早朝・休日の作業には時間外料金として通常料金の20%~50%ほどの割増料金が発生することがあります。できるだけ平日の日中、通常の営業時間内に依頼することで時間外料金が発生せず総費用の節約につながります。時間外料金は業者によって設定が異なるため、事前確認が必要です。

時間外料金の目安は以下の通りです。

時間帯 割増率
早朝(6時~8時) 20%
夜間(20時~22時) 30%
深夜(22時~翌6時) 50%~100%
土日祝日 20%~30%

緊急性が低い場合は、通常営業時間内での作業予約をおすすめします。

⑤ 解錠作業費

鍵を紛失した場合や鍵が折れて鍵穴に入り込んでしまった場合など、既存の鍵を解錠する必要がある場合は8,000円~20,000円ほどの解錠作業費が追加で発生します。

防犯性能が高い鍵ほど解錠は難しく、費用も高額になります。たとえばディンプルキーの解錠には15,000円ほどかかることが多いです。電子錠では特別な技術が必要なため、解錠に20,000円以上かかることもあります。

開錠作業費が変動する要因

  • 鍵の種類と防犯性能
  • 解錠の難易度
  • 必要な特殊工具
  • 作業時間

鍵交換費用が高くなる原因

鍵の交換費用が高くなる原因は4つあります。見積もりを取ってから「鍵の交換費用が高すぎるのでは」と悩まないように、鍵の交換費用が高くなる理由をチェックしておきましょう。

① 防犯性能の高い鍵に交換する

防犯性能が高い鍵は安価なモデルの2倍~5倍ほどの価格になることもあります。

現在広く流通しているディンプルシリンダーを例に解説します。

ディンプルシリンダーの種類 価格の目安 防犯性能
ローコストモデル 4,000円~8,000円 ギザギザ鍵よりは高い
有名メーカー(GOAL、MIWAなど) 5,000円~11,000円 独自の構造などによりピッキングや物理破壊にも強い
ハイエンドモデル 25,000円~ 理論鍵違い数が1000兆以上の製品もあり、防犯性能に非常に優れる

ローコストなモデルと防犯性能に特に優れたハイエンドモデルでは、17,000円~21,000円もの価格差があることが分かります。ただしディンプルキーはローコストなモデルであっても一定以上のピッキング耐性を持ち、防犯性能は十分備えています。

高機能で高価格なハイエンドモデルの鍵を無理に設置する必要はなく、予算と本体価格、工賃との兼ね合いをよくチェックする必要があります。

安くても効果の高い防犯対策をしたい場合は、「CPマーク」が付与された鍵を選ぶと安心です。

② 複数箇所の鍵を交換する

玄関のほかに、勝手口や窓の鍵も同時に交換する場合、費用は交換数によって増加します。2箇所以上同時に交換することで割引が適用されるケースもありますが、総額で考えた場合は出費が大きくなります

複数箇所交換時の費用例

交換個数 費用例
1箇所のみの交換 15,000円
2箇所まとめての交換 28,000円(1箇所あたり14,000円)
3箇所まとめての交換 40,000円(1箇所あたり約13,300円)

まとめて交換することで1箇所あたりの単価は下がりますが、一度の出費は大きくなります。優先順位を決めて段階的に交換するか、まとめて交換するかは予算と相談して決めましょう。

③ 遠方の鍵屋に対応を依頼する

出張費は距離に応じて増加します。複数の市区町村を越えるような、片道30km以上の場合は出張費のみで10,000円以上かかることがあります。仮に高速道路を使用する距離の場合は高速道路の使用料金も出張費に含まれます。

距離による出張費の目安は以下の通りです。

距離の目安 出張費の目安
5km圏内 0円~3,000円
10km圏内 3,000円~5,000円
20km圏内 5,000円~8,000円
30km以上 8,000円~15,000円

できる限り近くの鍵屋に依頼をすることで出張費を抑えられます。鍵交換を依頼するときは複数の業者に問い合わせて、出張費を含めた総額を比較・検討しましょう。

近くの鍵屋に鍵交換を依頼する

④ 深夜・早朝などに対応を依頼する

深夜や早朝に緊急対応を依頼すると、作業の合計金額が通常料金の1.5倍~2倍になるケースもあります。22時から翌6時までの深夜帯は50%の割増料金が一般的で、さらに休日が重なると割増率が上がります。例えば、通常15,000円の作業が深夜なら22,500円になる計算です。

時間帯別の料金例:基本料金15,000円の場合

時間帯 料金例
平日日中(9時~20時) 15,000円
平日夜間(20時~22時) 18,000円
平日深夜(22時~翌6時) 22,500円
休日深夜 25,000円~30,000円

鍵交換の緊急性が低い場合は翌日の通常営業時間まで待つことをおすすめします。ただし、空き巣に入られた、ストーカー被害の懸念がある場合など犯罪に巻き込まれたときはすぐに鍵交換をしましょう。

鍵交換費用を安く抑えるコツ

鍵交換を安くするには5つのコツがあります。依頼先業者を決める前に安くするコツをチェックしましょう。

① 賃貸の場合は管理会社などに相談する

賃貸物件で鍵交換をしたい場合は、必ず管理会社や大家に鍵を交換したいことを相談しましょう。勝手に鍵を交換してしまうと、退去時に元の鍵に戻さなくてはならなくなるリスクがあります。鍵交換の理由によっては貸主側が交換費用を負担してくれることがあります。

貸主が鍵交換費用を負担するケース

  • 鍵の経年劣化による故障
  • 前入居者からの引き継ぎ時の交換
  • 防犯性能向上のための交換
  • 鍵の不具合による交換

紛失などの自己都合でない限り、鍵交換の費用負担については交渉の余地があります。

たとえば賃貸物件入居時の鍵交換については、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、貸主が負担することが一般的と記載されています。ただし契約書に、特約として借主負担とする記載があった場合は借主が鍵の交換費用を負担します。

② 一括見積もりで作業料金が安い業者を見つける

複数の業者から見積もりを取ることで、相場より20~30%安い業者を見つけられる可能性があります。一括見積もりサービスを利用すれば、手間をかけずに複数社の料金を比較できます。

ただし、安さだけでなく、サービス内容や保証期間も含めて総合的に判断することが大切です。

見積もり比較時のチェックポイント

  • 料金の内訳が明確か
  • 追加料金の有無
  • 保証期間とアフターサービス
  • 口コミや評判

3社以上から見積もりを取ることで、適正価格が見えてきます。極端に安い業者は、後から追加料金を請求される可能性もあるため注意が必要です。

鍵交換費用の相見積もりを取る

③ 自治体の補助金・助成金を利用する

一部の自治体では、玄関ドアや窓の鍵を防犯性能の高いものに交換する際の費用に対し補助金や助成金を出していることがあります。

たとえば東京都港区では、以下の防犯対策が助成金の対象です。

玄関

  1. 防犯性能の高い錠の取り付けまたは交換
  2. 補助錠の取り付けまたは交換
  3. サムターンカバーの取り付けまたは交換
  4. カム送り防止具の取り付けまたは交換
  5. ガードプレートの取り付けまたは交換

  1. 防犯フィルムの貼り付け
  2. 防犯ガラスへの交換
  3. 補助錠の取り付けまたは交換
  4. 面格子の取り付けまたは交換
  5. ガラス破壊センサーの取り付けまたは交換

その他

  1. センサー付きライトの取り付けまたは好意感
  2. センサー付きアラームの取り付けまたは交換
  3. 防犯カメラの取り付けまたは交換

自治体ごとに対象となる工事の範囲や助成金額が異なります。必ず自治体の公式サイトで最新の情報をチェックし、鍵交換費用を安く抑えましょう。

④ シリンダーのみの交換をする

錠前全体ではなくシリンダー(鍵穴)部分のみの交換なら、費用を大幅に削減できます。シリンダー交換なら8,000円~15,000円で済むことが多く、錠前全体の交換より50%程度安くなります

ただし、錠前本体が古い場合はシリンダーのみの交換ができないケースがあります。

シリンダー交換ができる条件

  • 錠前本体に損傷がない
  • 規格に合うシリンダーが入手可能
  • ドアや枠に歪みがない
  • 錠前の耐用年数内である

まずは鍵屋に現地調査をしてもらい、シリンダー交換が可能かどうかを判断してもらいましょう。シリンダーを交換するだけでも防犯性能を十分に向上させられます。

⑤ DIYで鍵交換をする

ホームセンターやインターネットで交換用のシリンダーを購入し、自分で交換作業を行えば業者に支払う工賃が発生しないため大幅な節約が可能です。

ただしDIYで玄関の鍵交換をするのは非常に難易度が高いです。鍵のつけ方を間違えてしまうと期待した通りの防犯性能が発揮できない可能性があります。

節約のために鍵交換をDIYですることを考えているのなら、そもそも作業料金が安い業者に依頼することをおすすめします。一括見積もりをし、安くてサービスの良い鍵の交換業者を探しましょう。

鍵交換費用の最安見積もりをチェック

高額請求をされたときの対処法

鍵交換を依頼した際に、見積もり金額を大幅に超える高額な料金を請求されるトラブルが報告されています。万が一の事態に備え、冷静に対処するための方法を知っておきましょう。

① 支払いをその場で即決しない

作業完了後に見積もりと異なる高額な料金を請求された場合も、その場で支払いを即決する必要はありません。

まずは見積書を再度確認し、納得できない場合は支払いを保留する意思をはっきり伝えましょう。

高圧的に対応をされた場合も1度冷静になることが大切です。

② なぜその価格になるのか質問をする

提示された金額の内訳について、業者に詳細な説明を求めましょう。「追加の作業が発生した」「特殊な部品が必要だった」など、料金が上乗せされた理由を具体的に確認してください。

曖昧な説明しか返ってこない場合は注意が必要です。作業内容と費用の明細が記載された書類を要求することも有効です。

③ 消費者センターに相談する

業者との話し合いで解決できないときや明らかな不当請求を受けた場合は、最寄りの消費生活センターに相談することをおすすめします。

局番なしで「188(いやや!)」に連絡すれば、専門の相談員が対応してくれます。

相談するときは見積書や請求書、業者名、担当者名が分かるものを手元に用意しておきましょう。

鍵交換業者とトラブルになった場合、相談先は以下の通りです。

相談先の機関 相談方法
国民生活センター 電話
各自治体の消費生活センター 電話、窓口での直接相談
消費者ホットライン 局番なしで「188」にかける

④ クーリングオフをする

日本には「クーリングオフ制度」があり、契約後8日以内であれば、消費者は無条件で契約を解除できます。

クーリングオフははがきを含めた書面や電磁的記録で行います。クーリングオフをすると、高額な作業費を支払っていても返金がされます。

鍵の種類別!防犯性能と本体価格の違い

玄関ドアに使われる鍵について、防犯性能と本体価格の違いについてまとめて紹介します。

鍵の名称 防犯性能 本体価格の目安 備考
ディンプルシリンダー 5,000円~20,000円 合鍵作成が難しい
電子錠 10,000円~100,000円 ピッキングが不可能で鍵の紛失リスクも少ない
プッシュプル錠 50,000円~80,000円 子供やお年寄りでもドアの開閉が楽
引き戸錠 鍵の個数によって変動 5,000円~50,000円 複数の鍵を組み合わせることで防犯性能が向上する
ピンシリンダー 5,000円~10,000円 室内や物置・勝手口の鍵として使われることが多い
ディスクシリンダー 廃盤製品のため新規取付不可 廃盤製品のため交換が必須
ロータリーディスクシリンダー 10,000円~20,000円 ディスクシリンダー錠の後継
インテグラル錠 8,000円~40,000円 防犯性能が低いため交換を強く推奨

※ミツモア調べ(2025年6月時点)

関連記事では日常生活の中でよく見かける鍵の種類や特徴、防犯性能について詳しく解説しています。合わせてご確認ください。

ディンプルシリンダー

ディンプルシリンダーのイラスト

防犯性能 高い
本体価格 5,000円~20,000円

ディンプルキーは鍵の中央部分にある長い溝と、溝の左右に小さなくぼみがあるのが特徴的な鍵です。シリンダー錠の中では最も防犯性能が高く、近年では玄関ドアに多く採用されています。

複製にも専用工具が必要なものや、製造メーカーのみが合鍵を作れる高性能なディンプルキーもあります。比較的安価に玄関ドアの防犯性能を向上させるにはディンプルキーがおすすめです。

ただしピッキングと鍵の複製が難しいことから、鍵を紛失してしまったときのリスクがやや大きい点に注意しましょう。高い技術を積んだ専門の鍵屋でないと解錠ができないケースがあります。

電子錠

カード式電子錠

防犯性能 高い
本体価格 10,000円~100,000円

電子錠タイプのロックを解除するには、カードキーや暗証番号、生体認証などが用いられます。

いずれも本体価格は高額ですが、防犯性能がとても高い点が特徴です。鍵穴がないためピッキングができないというセキュリティ面での長所や、物理キーを使わなくても解錠できる点などが評価されています。

スマートフォンの専用アプリを鍵として使う、スマートロック式の電子錠もあります。

電子錠を設置する場合、電源を引くための電気工事が必要になることもあります。本体価格に加え、工事費用もかかるので注意しましょう。

プッシュプル錠

プッシュプル錠

防犯性能 高い
本体価格 20,000円~25,000円

プッシュプル錠とは、押し引きによって開閉できる、ドアノブ一体型の鍵を指します。

基本的に上下2ロックになっており、ディンプルキーを採用している製品が一般的です。特にピッキングに対する防犯性能が高い点が特徴です。

本体価格は20,000円以上と高額になりやすい傾向があります。ドアノブ一体型という構造上の制約から、故障時にはドアノブごと交換しなければならないことがあります。

シリンダー(鍵穴部分)のみを交換できる製品もありますが、その場合は上下両方のロックをまとめて交換する必要があります。

引き戸錠

引き戸錠

防犯性能 鍵の数とシリンダーの種類によって変わる
本体価格 6,000円~10,000円

引き戸錠は和風住宅や店舗の引き戸に使用される鍵です。

引き戸は防犯性能が低いと考えられがちですが、近年ではディンプルシリンダータイプの引き戸錠も多く発売されています。ディンプルキーかつ2ロックの引き戸錠もあるので、適切な錠前を選ぶことで効果的な防犯対策ができます。

ピンシリンダー

ピンシリンダーのイラスト

防犯性能 低い
本体価格 5,000円~10,000円

ピンシリンダーとは、上画像のように鍵の片側のみギザギザした鍵です。ほかの鍵と比べると単純な構造をしており、ピッキングの難易度は低いです。

現在では各メーカーの改良によって、ピッキング対策もされている製品が多いです。ただし鍵が複製しやすい構造なので、防犯性は他の鍵と比べると低いです。

本体価格は安いため、家の勝手口や倉庫の鍵、シャッター鍵などとして使われるのが一般的です。

ディスクシリンダー

ディスクシリンダーのイラスト

防犯性能 低い
本体価格 廃盤製品のため新規取付不可

ディスクシリンダー錠は鍵の両側がギザギザしているのが特徴です。製造コストが安く、大量生産に向いていたため、一時期玄関ドアのカギとして広く流通していました。

しかしピッキング耐性が低いことと、理論上の鍵違い数に達したため、2001年に製造が停止され廃盤製品となりました。

もし現在もディスクシリンダー錠が玄関ドアに使われている場合は防犯上の観点からすぐに交換することが推奨されています。

ロータリーディスクシリンダー

ロータリーディスクシリンダーのイラスト

防犯性能 低い
本体価格 10,000円~20,000円

ロータリーディスクシリンダーは、ディスクシリンダーを改良した鍵です。

鍵の形状はディスクシリンダーと同様ですが、鍵穴(シリンダー)内部がより複雑で、ピッキングしにくい構造になっています。

ただし防犯性は、ディンプルキーや登録制の鍵に劣ります。鍵の形状そのものは複製しやすく、不正に合鍵を作られてしまうリスクがあります。

ロータリーディスクシリンダーについてさらに詳しく知りたい方は、関連記事もチェックしてみてください。

インテグラル錠

インテグラル錠

防犯性能 低い
本体価格 3,000円~10,000円

インテグラル錠は「玉座(たまざ)」とも呼ばれる、ドアノブの中心に鍵穴がついている一体型の鍵を指します

古い団地やアパートなどでは玄関ドアの鍵として使われていることがあります。

インテグラル錠は本体価格で安価でシンプルな構造をしています。工事費が安いのが特徴ですが、ピッキングや物理的な破壊に弱いため防犯性能が低いです。そのため玄関ドアに使用されている場合はなるべく早く交換することが推奨されています。

インテグラル錠の交換を考える場合はドアごとリフォームした方が安上がりで、防犯性能の他にも断熱性能を高めることも可能です。

関連記事では玄関ドアのリフォーム費用について、総額の目安や補助金を使って安くリフォームをする方法などを解説しています。

玄関ドアの鍵の防犯性能を高めたいときのポイント

玄関ドアの防犯性能を高めることで犯罪に遭うリスクを抑えられる安心感が生まれます。玄関ドアの防犯性能を高めるには3つのポイントがあるので、確認してみましょう。

① CPマークがついているものを選ぶ

CPマークとは、警察庁などが防犯性の高い建物部品に対して、品質を認定していることを示すマークです。

CPは「Crime Prevention」の略です。「Crime Prevention」とは防犯を意味し、このマークが付与されている建物部品は、他の製品に比べて防犯性が高いものと認定されています

このマークの付与された鍵は「CP認定鍵」と呼ばれており、窃盗犯などが不正に侵入しようとした際に、5分以上解錠されずに耐えられる点を基準に認定されています。

防犯性能試験をクリアした鍵にのみ付与されるので、玄関の鍵を選ぶ際にも、CPマークが付与されたものにすると防犯性能が高くなります。

② 暗証番号式にする

暗証番号式の鍵やスマートキーにすることでも防犯性能が向上します。

暗証番号式は任意の番号を設定し、その番号を入力して解錠するタイプです。鍵を持ち歩く必要がなく、紛失してしまったりピッキング被害に遭ったりする恐れがありません。ただし、暗証番号を他人に知られてしまわないように注意しましょう。

スマートキーは、スマートフォンやICカードなどを使って解錠するタイプの電子錠です。近年は指紋認証や音声認証などの電子錠も登場しており、ますます防犯性能が高くなっています。

③ ワンドア・ツーロックにする

「ワンドア・ツーロック」にするのも、玄関の防犯性を高めることができます。1つのドアに2つの鍵を取り付ける方法で、メインの錠前の後に補助錠を取り付けるのが一般的です。

空き巣などの窃盗犯は、解錠に5分以上掛かると侵入を諦める傾向が高いです。そのため複数の鍵を取り付けておけば、侵入される確率が低くなります。

補助錠の取り付けは国土交通省の示した「防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針」でも推奨されています。玄関の防犯性を高めたい人は検討してみるとよいでしょう。

鍵交換の口コミ

お客様★★★★★ 5.0
見積料金 23,100円
2025年06月23日
参考情報
【鍵のトラブルの内容】鍵を失くした
【鍵トラブルのあった場所】玄関
私の勘違いで一旦、作業がキャンセルになったのですが、わざわざ近くで待機してくださっており、予定どおりの日程でスピーディーに対応し、作業していただきました。料金も見積より安く、こちらの立場にたってご提案いただきました。今後も安心してお付き合いできる業者さんだと思います。このたびは、スムーズなご対応をありがとうございました。
お客様★★★★★ 5.0
見積料金 14,300円
2025年06月23日
参考情報
【鍵のトラブルの内容】鍵の種類を変えたかった
【鍵トラブルのあった場所】玄関
玄関の鍵とドアノブの使用が不便になったため、握るタイプからレバータイプへ変更していただきました。 当方の都合に合わせて部品の取り寄せにも迅速に対応してくださり、大変助かりました。 鍵の交換は初めてで、どこに依頼すればよいか不安もありましたが、信頼のおける方にご対応いただき、とても安心しました。
お客様★★★★★ 5.0
見積料金 15,400円
2025年06月22日
参考情報
【鍵トラブルのあった場所】玄関
【鍵のトラブルの内容】鍵やドアノブが回らない
他の鍵屋さんからは断られた輸入住宅の海外製の鍵とレバーハンドルでしたが、知識と経験をお持ちで、安心して依頼できました。作業も丁寧で、合い鍵の製作もその場で追加で対応して頂き助かりました。窓の壊れたレバー交換の相談にものって頂き、頼りになる業者さんだと思います。又、何かあったらお願いしようと思います。
レビュー画像レビュー画像

鍵交換費用は相見積もりで節約できる

ミツモアでプロに仕事を依頼する流れの図解

玄関の鍵交換の費用相場は9,900円~35,200円(※)です。交換費用は取り付ける鍵の種類や作業内容によって変動し、現在主流となっているディンプルキーのシリンダーを交換する場合は本体価格を含めて27,500円~42,340円が目安です。

必要な出費とはいえ、鍵の交換費用は高額になりがちです。節約したいのであれば、相見積もりを取って業者間で価格競争を起こし、料金やサービス内容・保証の有無・期間などの条件を比較して1番お得な業者に依頼しましょう。

ミツモアでは簡単な質問に答えるだけで、あなたにあった最大5事業者からの見積もりが自動選定されます。相見積もりによる比較がしやすい5社から見積もりが届くため、急いでいても手間なくスピーディーに鍵交換業者を見つけられます。

※ミツモアにおける「鍵交換・修理」サービスの成約価格から算出。(2024年1月1日~12月31日)

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